【ENEX2024】展示されました

2024 年 1 月 31 日(水)~2 月 2 日(金)東京ビッグサイトにて「ENEX2024」が開催され、
弊社が機械設計を請負った「ORC 発電システム」が展示されました。

ORCとは、「オーガニックランキサイクル」のことで、ランキサイクルとは、ウィリアム・ランキン(スコットランド・物理学者 1820-1872 年)の名に由来し、水を熱源で加熱→発生した蒸気でタービンが回転→運動エネルギーに変換する熱力学をいいます。

ORC 発電の研究は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「戦略的エネルギー技術革新プログラム」の一環として、宮城県にある「㈱馬渕工業所様」と「東京大学生産技術研究所様」、「宮城県産業技術総合センター様」の産官学で共同開発がスタートしました。
その中で弊社は、㈱馬渕工業所様から依頼を受ける形で、膨張機を共同設計しました。
今回の開発で高く評価されたのは、主に以下の2 点です。

1 . 優れた発電出力と省エネ化を両立した「独立型 ORC 圧電システム(5kW 級)」を開発し、従来比で 40kW の省エネルギー化に成功。これは同規模装置として国内最高レベルの発電効率である。
2 .工場などから出る廃熱で発電した電力をバッテリーに蓄電、利活用することで安定的な電力供給を行うことが可能となり、地域社会(例: EV、電動アシスト自転車、あるいは学校、市民ホール)におけるエネルギー供給のバックアップ体制の強化が可能となる。

2011年に発生した東日本大震災以降、地熱・産業系廃熱などの未利用廃熱を活用するORC発電システムが注目を集める一方、小型のORC発電では電気の品質条件が厳しいため、低コストで高効率の独立型ORC発電システムの開発が求められていました。
今回の開発で、従来では難しかった産業系廃熱の有効活用への道が開くことができたため、現在は2025年頃の実用化へ向け更なる開発を行っています。

これからも、㈱馬渕工業所様、各機関様と連携して実証実験を進め、製品最適化へ貢献してまいります。

↑ ENEX2024では、弊社社員も説明員として参加させていただきました。
↑ ENEX2024展示パネル